9日から始まった、今年第一回目の区議会。本会議初日の区長の施政方針を聞いて、(今の政治情勢のもとで子育て、福祉、営業でほんとうに困っている人たちの気持ちをわかっているのか)―淡々としゃべる姿を目の前にして、そんな思いを強くしました。
施政方針では一切触れなかった特養ホームについては、14日の島元区議団長の質問に答え、「来年度改定する地域福祉計画において計画化を図る」のみ。8百人を超える入所待ちがいるのに、待てません。
すでに60億円以上の税金投入と春日・後楽園駅前再開発にはそれ以上の投入が見込まれる都市再開発問題では、「茗荷谷再開発で販売されている部屋の最高額は3LDKで1億3千万円。いったい区民の誰が住めるのか?」の質問に、「本事業の約190戸の住宅は、ほぼ完売……本区の定住促進に寄与するもの」と平然と答えました。さらに国保料を払えず、医療窓口で全額負担する資格証の発行をやめることを求めたのに対し、「法に基づき適正に交付してまいります」です。本会議の傍聴者からは、「なんて冷たいの」との声が。