2019年1月25日金曜日

がけ「改修」にも助成制度を適用 ー 「指定地域」には上限額も一千万円に

まんだち幹夫通信 2019年1月25日号 No.570 (PDF)

来年度から制度拡充へ

がけ地の改修に係る助成制度が大きく前進します。

現在、がけの改築にのみ1件当たり100万円を上限に助成する制度があります。5年前までは、がけ工事に必要な融資を受けた際の利子を区が補助するのみの制度でした。現在の助成制度に拡充されたことは一歩前進でしたが、活用する条件として、

①改築のみ(改修は非該当)

②上限が100万円

のためこの制度は5年間で5件しか活用されませんでした。

昨年末、東京都が指定する「土砂災害危険個所(5mを超えるがけ)」が発表されました。文京区での該当は95か所。なかには災害時避難所となる学校も含まれています。区は、現在の助成制度を改め、

  • がけの助成対象に区が安全性の確保を確認した「改修」を加える
  • 「土砂災害危険個所」は助成額の上限を1,000万円とする

となります。多額の工事費がかかるがけの改築・改修だけに、制度拡充は歓迎するものです。

区議会での連続質問の成果

日本共産党文京区議団は、毎議会ごと、がけ改修助成の拡充を求める質問を繰り返してきました。通算、19回に及びます。東日本大震災をへて区内のがけ調査を専門家と行ったりと、こうした粘り強い取り組みと議会質問の成果です。さらに安全を求める声に応える制度にするために、力を入れていきます。

2019年1月18日金曜日

教職員を増やし、異常な長時間労働の改善を

まんだち幹夫通信 2019年1月18日号 No.569 (PDF)

「教育とは何か、教職員とは何か」を大切に

年末、年始と学校ではたらく教員の方々にお話しをうかがう機会がありました。教員の「働き方」が大きな焦点になっているだけに迅速な改善の必要性が求められます。

国の「教員勤務実態調査」によれば、教員は月曜から金曜まで毎日、平均12時間ちか く働き、休みのはずの土・日も働いています。

教員1人あたりの授業負担は長い間、「1日4コマ、週24コマ」 とされてきましたが、現実には小学校教員は1日6コマ分近い授業(4時間25分)をしています。準備は1時間ちょっとしかありません。これでは、適切な教材研究ができないそうです。また、「先生、遊んで」「話をきいて」という声に応じたり、いじめなどの深刻なケースに対応するための時間や心の余裕がなくなっています。保護者と意思疎通をはかるための時間も、十分にとれるはずがありません。

私たちはこう考えます

公立学校の教員が、法律で例外的に「残業代ゼロ」とされてきたことも重大です。そのもとで、どの先生が何時間残業したのかまったく分からない状態が続き、長時間労働が野放しになりました。そのうえに、中学校では部活動の問題も重なります。

日本共産党は、教職員の働くルールを確立します。教員の増員とともに、

  1. 残業代をきちんと払い、残業時間を規制する
  2. 労働時間の把握と健康管理

などを重視します。

子どもたち一人ひとりが個性的に人として育つため、また教員が専門性を発揮するためには、それにふさわしい労働条件がどうしても必要です。

2019年1月11日金曜日

今年もよろしくお願いいたします

まんだち幹夫通信 2019年1月11日号 No.568 (PDF)

安倍政治のもとでの改憲・消費税増税からくらしを守る区政へ!



新しい年が明けました。

春と夏の連続する2つの政治戦は、今の政治を変えていく絶好の機会です。ご一緒に力を合わせていきましょう。

年末年始、多くの方々から様々な意見、要望をお聞きしました。

安倍政治に対しては、多くの方がそのおごりと欺瞞に「困ったもんだ」と嘆き、「こんなに長く政権が続くと思っていなかった」「何とか替えてほしい」と怒っています。今年の焦点となる消費税問題では「どういう場合に何%か、わからない。増税をやめればいい」(その通りです)という声と、なかには「しかたないな」という意見も。

とくに福祉に関してはたくさんのご意見がありました。「集合住宅に一人で住む高齢者の見守りは、近所の助け合いだけでは限界。なんとか考えてほしい」「銭湯がなくなるので、どうしようかと考えている」など。そのほか、空き家対策やB―ぐるの拡充、さらに少年野球の練習場を他区のように河川敷を借りるなどしてほしい、などの要望が寄せられました。文京区の積立金(過去最高の679億円)の話をすると「えっ、お金あるんだ」と驚きの声も。

基金を福祉増進に活用させる区政に、増税・改憲許さず、辺野古基地建設・原発再稼働中止―この政治戦で変えていきましょう。