2008年6月16日月曜日

区議会防災委員会の視察

6月16日の文京区「防災・安心安全まちづくり特別委員会」は、午前中の審議とシビック15階「防災センター」の新システムの見学、午後は杉並区の「善福寺川取水施設」の視察を行いました。 

神田川は集中豪雨のたびに氾濫したり、都市型災害としてマンホールから雨水が逆流するなどの被害に悩まされていました。昨年3月、環状七号線の地下に川から溢れそうな水を一時的にため込む4・5kmの「巨大なトンネル」が完成し、これによって、時間50ミリの豪雨に耐えるしかけができました。東京都の職員に説明を聞いた後で、実際に地下40mまでおりて、トンネルにたどり着きました。気温18℃、ひんやりします。サーチライトがないと真っ暗闇。とてつもなく巨大です。工事期間20年と、費用は千百億円! でもまだまだこれでも万全ではないという話を聞いて、都民の安全を守るための予算づけが大事です。



2008年6月4日水曜日

ひそかなブーム、大きな関心

「おい地獄さ行ぐんだで! 二人はデッキの手すりによりかかって蝸牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた。」―― 

日本共産党員の作家、小林多喜二の「蟹工船」が大きな注目(ひそかなブームと言う人もいます)を集めています。 

これまでも年間五千部ほどは売れていたようですが、今年に入って4月に七千部増刷。それでも品切れ状態になり、五万部を再増刷し、その数は実に例年の100倍だそうです。

私も学生時代、共産党に入る前でしたがこの本を読みました。しかしすでにどこにしまい込んだのか忘れたので先日、「あゆみ書店」で購入しました。文庫本コーナーに目立つように平積みにされて、「若者に共感、ワーキングプア…?」そんな広告コピーまでついていました。 

まさか「蟹工船」が売れる世の中になるとは―複雑な気持ちです。しかし、国民の運動が不条理を変えることを、多くの若者に理解してほしいものです。