まんだち幹夫通信 2019年1月25日号 No.570 (PDF)
来年度から制度拡充へ
がけ地の改修に係る助成制度が大きく前進します。
現在、がけの改築にのみ1件当たり100万円を上限に助成する制度があります。5年前までは、がけ工事に必要な融資を受けた際の利子を区が補助するのみの制度でした。現在の助成制度に拡充されたことは一歩前進でしたが、活用する条件として、
①改築のみ(改修は非該当)
②上限が100万円
のためこの制度は5年間で5件しか活用されませんでした。
昨年末、東京都が指定する「土砂災害危険個所(5mを超えるがけ)」が発表されました。文京区での該当は95か所。なかには災害時避難所となる学校も含まれています。区は、現在の助成制度を改め、
- がけの助成対象に区が安全性の確保を確認した「改修」を加える
- 「土砂災害危険個所」は助成額の上限を1,000万円とする
となります。多額の工事費がかかるがけの改築・改修だけに、制度拡充は歓迎するものです。
区議会での連続質問の成果
日本共産党文京区議団は、毎議会ごと、がけ改修助成の拡充を求める質問を繰り返してきました。通算、19回に及びます。東日本大震災をへて区内のがけ調査を専門家と行ったりと、こうした粘り強い取り組みと議会質問の成果です。さらに安全を求める声に応える制度にするために、力を入れていきます。