2020年11月27日金曜日

保育の量とともに、質の確保を

まんだち幹夫通信 2020年11月27日号 No.659 (PDF)

低すぎる保育士の賃金、退職者数は区立保育園の9倍にも。安心して保育が続けられる環境整備を

今年4月、認可保育園に申し込んでも入れなかった児童は329人、その他、育児休暇中など認可園の入園を待つ児童は532人もいます。文京区では来年春から、新たに8つの保育園が開設されます。これによってどれほど解消されるのか、引き続く「待機児ゼロ」への対策が求められています。

先の本会議では国府田議員が、保育の「量」とともに「質」、とりわけ保育士の待遇問題について質問しました。

答弁では、確認できた48の私立認可保育所の昨年度の運営費に対する人件費(経営者や園長を除く)の割合は45・2%。職員一人当たりの年間賃金は、最高で490万円、最低で266万円でした(平均363万円=区立園保育士の約半分か)。

さらに退職者数は、2018年度に確認できた42園で122人、1園平均で3人でした。区立園の同年の普通退職者は全20園で7人でした。私立は区立の9倍も退職者が多いということです。退職の理由は様々ですが、待遇問題が大きいことは間違いありません。子どもが好きでいい保育がしたい、だけどやめざるを得ない…そしてその影響が子どもたちへの保育にも及んでしまいます。

私立園の休暇制度等を確認して適切な指導をすること、働きやすい環境づくりの支援を求めました。