まんだち幹夫通信 2021年10月1日号 No.699 (PDF)
昨年度の会計を締めて余った81億円のうち57億円は積立金へ
12.5億円は「留保」し、予算計上せず
9月補正予算案が27日の総務区民委員会で審議されました。
一般会計補正予算の総額は、歳入歳出それぞれ112億58百万円。コロナワクチン接種代の追加(33億75百万円=全額国から支出される)や母子保健事業、生活困窮者自立支援など計上されましたが、今回も区独自の支援策には乏しい内容です。
57億円は積み立てに
通常、昨年度の決算を締めて剰余金(残金)は、法に従いその半分を基金に積み立てることになっています。令和2年度の残金は過去最多の約81億円なので40億円余と、加えて〝先を見て〟と17億円上乗せして積み立てました。
さらに81億円のうち12.5億円は「留保金」として補正予算に計上しませんでした。積み立てるのでもなく「予備費」でもなく予算書のどこにも現れないのです。区は毎年この「留保金」を十数億円この時期に確保します。「緊急対応を要する補正財源」という理由をつけて。コロナ収束に向けて迅速なワクチン接種、PCRR検査の抜本拡充、医療機関への支援・補てん、保健所体制の拡大…今こそ「緊急対応」が必要です。さらに、多額をどこにも予算化しない会計管理はいかがか―さらに解明をしていきます。
10月からは決算委員会です。昨年度の事業執行を振り返り、来年度予算編成に生かすよう審議をしていきます。
25日午後、礫川公園前での街頭演説